旧)エナフンさんの梨の木
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奥山月仁

Author:奥山月仁
サラリーマン投資家

年率20%リターンを目指す長期投資法。

↓以前書いたファンダメンタルズの本です。
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世界一やさしい株の本(中経出版)



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ALサービス前期検証

それでは、ALサービスの有価証券報告書に移ります。
以前、このブログで書いたように、決算短信だけでなく、
この有価証券報告書を読むようにすると、より詳しく、企業の実態が見えてきます。

この会社は財務内容は全く問題ありません。無借金経営です。

気になるのは、損益計算書の方でしたね・・・。
再度確認しておくと、
ALサービス経常まで
売り上げに対する販売管理費の伸びが大きかったのが問題です。
出店コストがかかったとの説明ですが、ちょっと気になりますね。

ALサービス最終利益
そして、1億以上の特別損失・・・。
新業態の失敗が原因でした。

で、会社側の説明を読むと、
ALサービス説明
販売管理費は主に人件費の伸びが原因とのことです。
(特損は、書いている通りでしょうね・・・。)

念のため、損益計算書の注釈を見てみると、
人件費の伸びが主因
確かに人件費負担増が、主因ですね。

それでは、人件費は去年と比較してどうなっているでしょうか?
これも昨年の有価証券報告書と比べることでわかりますね。
ALサービス人件費の怪
正社員の給料の伸びは、まあ、こんなもんでしょう・・・。

ちょっと、勤続年数が短いのは気になりますね。
結構、仕事がきついのか・・。
最近の若い方は、辛抱が続かないのか・・・。
まぁ、若い中小企業なので、いろいろあるんでしょう。

で、一番気になるのは、アルバイト数の増加ですね。
売り上げの昨年比が111%なのに、アルバイト数が昨年比116%はよくありません。

その原因を確認しておく必要がります。
店舗数の伸び

確かに期末店舗数は昨年比116%ですから、アルバイトも116%で良い。
かというとそうでもありません。

なぜなら、店舗数に応じてアルバイトが増えたにも関わらず、
売り上げは、アルバイト数ほどは、増えなかったことを意味するからです。
(注釈で、「アルバイト数は年間の平均人数」との説明があります。)

では、なぜ、売り上げの割にアルバイト数が増えてしまったのでしょうか?

ここから先は想像の世界です。

考えられるのは、次の二つでしょう・・・。
①新規出店前に、研修期間としてアルバイトを雇いいれているため、効率が悪化した。
(この期間はアルバイト代はかかるが収益は産まない。)
②前期チャレンジした新業態は、アルバイト数の割に売上に貢献しなかったため。

①は将来の収益のためのやむを得ない効率悪化ですね。問題ありません。
②が主因だと、かなり問題です。

で、経営陣もこれを問題視し、思い切った撤退戦略を実行した・・・。

昨日も説明したように、「かつや」の新規出店や朝食への取り組みは、
いわば成功モデルの移植ですから、当然、成功確率が高いのですが、
それ以外の業態開発は、まったくの手探りですから、
成功確率はかなり低いのです。

私は、①②とも、今回、アルバイト効率を悪化させた原因だと考えますが、
悪性の②については、経営陣がすばやく対応し、次年度への影響を小さくした。

そんなストーリーが見えてくるのです。

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