旧)エナフンさんの梨の木
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奥山月仁

Author:奥山月仁
サラリーマン投資家

年率20%リターンを目指す長期投資法。

↓以前書いたファンダメンタルズの本です。
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世界一やさしい株の本(中経出版)



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景気敏感株の特徴

売上 = ①販売先(顧客)数 × ②1販売先(顧客)あたり購入数 × ③販売単価

売上を増やそうと思うと、①、②、③のいずれかを増やさなければなりません。

しかし、実際に営業やビジネスをやっている人は、つくづくわかると思いますが、
このどれか一つでも、並大抵の工夫や努力では、まず増やすことはできません。

①販売先を増やしたくても、ライバルたちが立ちはだかります。

②1販売先(顧客)あたり購入数を増やすといっても、
 従来商品の枠の中では、どんなに付き合いの深い相手でも、
 どれほども増やしてはもらえません。
 だからと言って、お客さんがもっと欲しいと思える新商品(新ビジネス)なんて
 せんみつといって、1000個開発して3つくらいの割合でしか成功しないといわれています。

③もっと難しいのは販売単価の上昇です。
 今の日本のような構造的なデフレ下で、
 理由もなく値段を上げるのは極めて難しい行為なのです。

ですから、売上を増やすというのは、
本当に、運と実力と努力が重なって初めて成功する行為なのです。

ところが、それほどまでに大変なことが、
景気が良くなることで、①、②、③が同時に増える企業があります。

景気敏感株です。

例えば、日本の鉄鋼メーカーは、
前回の2003年~2007年にかけての大型景気において、
①②③を同時に増大させることに成功しました。

①②技術力の違いを見せつけて、世界のライバルたちを圧倒し、
  これまでにない高品質な製品で、次々とマーケットを広げました。

と同時に、
③世界的な好景気は、鉄鋼需給をひっ迫させ、販売単価も上昇したのです。

1989年を頂点としたバブル崩壊で、コテンパンにやられていた
日本の鉄鋼メーカーが、まさに運と実力と努力をモノにした瞬間です。

もちろん株価も大上昇しました。
住友金属工業上昇チャート
(msnマネー2003~2007年7月までのチャートを一部加工)

ええ、私も鉄鋼株ではずいぶんおいしい思いをさせていただきました。
(さすがに100円以下のころは、買いたいとも思いませんでしたけど・・・。)

このおいしい経験があるので、つい、マーケットは次も世界景気が拡大するなら、
日本の鉄鋼メーカーは騰がるはず!!
という公式でこれらの銘柄は今でも人気があります。

しかし、「次も、前回ほどの大好況がくるのか?」と言われると、
「はて?」と首をかしげる人も多いでしょう。

再び、全世界同時バブルみたいなことが起きて、
世界一のビルを競って建てるような時代がくるのでしょうか?

また、次はエコな時代が来るようですが、
エコな車が売れる時代に、より重量の軽い化学樹脂に
鉄鋼の得意分野がとってかわられるのではないか?

といった構造的な問題もあります。

さらに、住友金属の場合は、シームレス鋼管に圧倒的な強みを持っていますが、
エコな時代が来るのであれば、原油の消費量は、
以前予想されたほどは伸びないかも知れません。

しかも、上の住友金属工業の株価をみると、277円とあります。
仮に順調に利益を上げたとしても、ここから狙えるのはせいぜい2~3倍までかな?

などと考えたくなりませんか?

逆にあてが外れて、好況は短期間、
不景気到来となれば、この手の株は1/2~1/3に平気でなってしまう株ですから、
リスクとリターンは、バランスされていると考えるのです。


今の日経平均は世界から景気敏感株と思われています。

そのため、景気が拡大するようなら、確かに上昇するとは思いますが、
大型株の多くは、ファンダメンタルズの観点からは、割高だと
私は考えています。

しかも、前回ほどの大好況はさすがにしんどいかな?

と思っていますから、
「確かに騰がるだろうけど、狙える上値の余地はそれほど大きくない。」
と読んでいるのです。

1989年の日本のバブル崩壊後の10年は、
「失われた10年」などと言われましたが、
その間にも、好景気は存在しましたし、
株価の上昇局面はありました。

しかし、その景気拡大の規模は、バブル景気と比べると極めて小さかったのと、
日本企業の株価が割高すぎたため、日経平均は下降トレンドが続いたのです。

ちょっとその当時を思い出しますね。

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テーマ:明確な投資理論 - ジャンル:株式・投資・マネー


この記事に対するコメント

ガイアさん、いつもありがとうございます。

> まぁだからと言って今ここを買うかとなると別問題ですが

そうですね。

業績が良くても、騰がらない場合には理由があります。

今の株価が高すぎるか、
その好業績は、長期的なものでなく、
一時的なモノであるか
などです。

人気がある、ないは、短期トレードでは重要ですが、
長期的には、むしろマイナス方向に、重要です。
【2010/01/20 20:56】 URL | 奥山月仁 #-[ 編集]

鉄鋼に関しては、僕もそう思ってました。

確かに頑丈で安価で加工も容易、さらに地球上に豊富に存在するとなれば、これ以上素晴らしい物は無いです


いくら科学が発達してもこれ以上のものが無いのでは?と思っていたりします。


ただ今後需要が伸びるかどうかとなると、自動車産業の衰退が目立ち、尚且つ、電気自動車の開発競争もあって今の段階で既に電気自動車は従来の部品数の半分で作れるようになっています。しかも鉄鋼よりも、カーボンを多く使うそうです。

さらにこの記事に書いてある通りに、他の要素を見てもどうしても、今までより鉄鋼の需要が少なくなるだろう考えたりします

あとすごいなぁと思うのは、マクドナルドって完璧にデフレを一人脱出してますよね

あの値上げタイミングは絶妙すぎて、今でもあの衝撃は忘れられない

まさに一人勝ち状態です。

まぁだからと言って今ここを買うかとなると別問題ですが
【2010/01/19 01:22】 URL | ガイア #-[ 編集]


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