旧)エナフンさんの梨の木
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奥山月仁

Author:奥山月仁
サラリーマン投資家

年率20%リターンを目指す長期投資法。

↓以前書いたファンダメンタルズの本です。
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世界一やさしい株の本(中経出版)



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PBRですか?

私の書いた本の中で、
企業の価値は、「収益価値と解散価値を比較して決定できる。」
といった趣旨のことを書きました。

詳しくはこちらの本で↓
1.jpg

バフェットは、定性的価値と定量的価値という言葉を使ったりしますが、

超大雑把な説明をすると、

企業が1年間にどれだけ稼ぐかを基準にした企業価値が収益価値。(定性的価値)
その企業が、どれだけ財産をため込んでいるかを基準にしたものが解散価値。(定量的価値)
ということになります。

そして、その指標として、前者はPER、後者はPBRが良く使われます。

(もし、株をやっている方でPERとPBRの意味がわからない方がいたら、
 真剣にマズイと思ってください。そこまで、この世界は甘くありません。)

が、正直申しまして、私はPBR、つまり解散価値なんて、
どれほどもあてにしていません。

あくまで収益価値が基本だと考えているのです。

例えば、こんな二つの例を比較してみましょう。

①都心まで片道1時間20分のところに、
 評価額3000万円、築20年の庭付1戸建てを持つAさん。
 5年前に親から相続を受けた。

 残念ながら、財産らしい財産はそれくらいで、貯金はほとんどない。

 負け組外食企業に勤めるAさんの年収は300万円で、しかも
 33歳というのに、ここ2年ほど、年収は全く増えていない。

一方、

②大手医療機器メーカーに勤めるBさん。同じく33歳。
 どうやら出世コースに乗っているようで、年収960万円。
 しかも、年々増加傾向にある。
 金融資産も1500万ほど蓄えており、こちらも着々と増加傾向だ。
 住まいはちょっと高級な感じのする賃貸マンションではあるが、
 大手企業らしく住宅手当も手厚いため、
 都心まで30分の好立地にも関わらず、
 5万円ほど、給料から天引きされるだけで済んでいる。


さて、他の条件は全て同じだと仮定して
(もちろん、そんなことはあり得ないが・・・)
あなたなら、どちらの奥さんになりたいだろうか?

評価額3000万円の庭付1戸建てに目がくらんで、年収300万を受け入れるか?
金融資産1500万円、年収960万円(しかも増加傾向)に魅力を感じるか?

もし、PBR1倍が妥当だとすれば、

Aさんの経済的価値は、3000万円。
Bさんの経済的価値は、1500万円。
ということになります。

つまり、年収300万円のAさんは、
年収960万円のBさんの2倍の経済的価値を有することになるわけです。

しかし、現実問題としてそんな究極の選択に迫られた時、
Aさんを選ぶ人はまずいないでしょう。

Bさんは、年収960万円ですから、家賃が年間60万円かかっても、
Aさんと比べて、3倍の手取り収入があるわけです。
(話を単純にするために、ここでは税金のことは考えない。)

もし、収益価値を基準にこの二人の経済的な価値を比較するなら、
BさんはAさんの3倍の価値があるわけです。

もっと言うなら、Aさんは、今後ほとんど貯蓄を残すことは出来ないでしょう。
一方、BさんがAさん並みの生活に甘んじるなら、毎年600万円ずつ、
貯蓄が溜まり続けるのです。

つまり、毎月の支払も含めて考えると、
Aさんの年間の純利益は0円。
Bさんは、600万円ということになります。

さらに続けるなら、
評価額3000万円の築20年の家って、
本当にその値段で売れるのか?

という問題があります。

どうしてもカネが必要になって、急きょ売る必要が出来たとしたら、
残念ながら、まず、評価額通りに売れる事はありません。

仮に評価額通りに売って、賃貸アパートに住むとしても
引っ越し代やら、敷金やら礼金やら余分なコストがかかります。

結局、一度、カネ回りが悪くなると、
あると思っていた財産の価値なんて、いくらでも下がって、
しかも余分なコストが必要になるのです。

PBRや解散価値を基準に株価を判断する場合にも、
これと全く同じことが言えます。

企業の価値は、その純資産から判断するのではなく、
あくまで基本は、収益価値なのです。

それには、知的財産やブランド価値、競争力等といった、
帳簿には乗らない重大な価値が隠されており、
その価値があればこそ、高い収益を生み出しているのですが、
PBRではそのような帳簿に載らない企業価値を無視しているのです。

Bさんが、Aさんの3倍も年収があるのは、
(運も良かったのかも知れませんが、)
知的財産や競争力と言った特殊な能力を
持っているからに他ならないのです。

↓雑誌効果でしょうか?アクセス数が増えてきました。
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テーマ:明確な投資理論 - ジャンル:株式・投資・マネー


この記事に対するコメント

サワケンさん、いつもありがとうございます。

> 昔の自分もPBR信仰みたいなときありましたから。

バフェットは、純資産から株価を推定するやり方を、
「時代遅れの方法」と言っていますね。

私も、PBR信仰は捨てました。
(もっとも、状況によっては、PBRを根拠に株価が上がる現象は
 確かに存在しますので、全否定する必要はないのですが、
 優先順位を下げるべきだと思います。)

> あと、ランキング上昇おめでとうございます。

ありがとうございます。
どういうわけか、
私のブログは下落局面で人気が上昇する傾向があります。

それにしても、女子大生と美人OLは強い。
【2010/05/29 08:15】 URL | 奥山月仁 #-[ 編集]

奥山さん、こんばんは。

AさんとBさんの話は読んでいてわかりやすく面白かったです!

自分が女性だったら、間違いなくBさんを選択するなーって思いましたもん(笑)

でも、投資先となるとAさんみたいな会社を選んでしまう人も多いんでしょうね。昔の自分もPBR信仰みたいなときありましたから。

あと、ランキング上昇おめでとうございます。
個人的には今までの順位が低すぎただけだと思ってますが。
ALSみたく、良いものはいつかは上昇するんだなと思いました(笑)
【2010/05/29 00:15】 URL | サワケン #-[ 編集]


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