旧)エナフンさんの梨の木
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奥山月仁

Author:奥山月仁
サラリーマン投資家

年率20%リターンを目指す長期投資法。

↓以前書いたファンダメンタルズの本です。
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世界一やさしい株の本(中経出版)



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成長率が同じならROEは高い方が良い

ROE、自己資本に対する純利益の比率ですね。

例えば自己資本が100億で純利益が6億であれば、
ROEは6%となります。

これは株主が投資している資金に対して、
どれだけ効率的に経営がなされているかを
推し量る指標で、
良く日経新聞などでは、
「外国人が重視する指標」等という紹介をされています。

私も、同じ年率20%成長する企業同士で比較するのであれば、
ROEは高い方が良いと考えています。

通常、日本の株式投資家は、PERとPBRという二つの指標から
株価の妥当性を判断しますが、ROEの高い企業は、
成長に合わせて、自己資本も充実するため、
PERとPBRのバランスが大きく崩れない傾向があるのです。

例えば、同じように20%成長を長期にできる
A社とB社を比較してみましょう。

ただし、A社はROE20%、B社はROE5%です。

まずA社の方から見てみましょう。
成長率20%、購入時のROEも20%の企業を長期保有すると、
純利益と自己資本はどのようになるでしょうか?
(ただし、計算を簡単にするため配当は0とします)

ROE20%企業

いかがでしょうか?

20%成長なら、10年後の純利益は6倍を超え、
仮にPERが一定なら、株価も6倍になる。
という説明は既にしました。
しかし、ROEが20%という高収益企業であれば、
自己資本もまた6倍になるのです。

もし、購入時のPERが10倍。PBRが1倍と
比較的割安にA社株を購入したとして、
利益成長に比例して株価も上昇したとしたら、
(つまり、株価も6倍になったとしても)
10年後の株価は未だにPER10倍、
PBRは1倍のままとなります。

一方、成長率は同じ20%あるものの、
購入時のROEが5%のB社のケースを見てみましょう。

ROE5%企業

この場合も利益は10年間で6倍に増えますが、
自己資本はそれに追いついていませんね。
ただし、20%の長期成長によって、
ROEは次第に良化しています。

この場合、仮にA社同様購入時、
PER10倍、PBR1倍で購入したとして、
利益成長に応じて株価が上昇した場合、
10年後のPERは10倍のままですが、
PBRは2.7倍となり、
PERは比較的割安なままですが、
PBRの観点からは少々割高な感じになってきます。

正直のところ、私自身はPBRをそれほど重視していません。

近年、土地や建物、工場設備といった資産価値は低下傾向にあり、
一方で、技術やノウハウ、ブランド、顧客ニーズへの対応力といった
簿価に反映されない知的財産的な価値がどんどん高まっているため、
自己資本やPBRといった昔ながらの企業評価が、
時代に合わなくなって来ているのです。

(グーグルやグリーを自己資本で評価するのに、
 いったいどれほどの意味があるだろう。
 一方で、臨海部に広大な旧式工場を持っているような企業において、
 簿価に相当するほどの企業価値があるといえようか?
 結局、「その企業はいくら稼ぐ力を持っているか」こそが
 本質的な企業価値の根拠と考えている。)

そういう意味では、

1)成長率が安定的かつ高い企業をまずはターゲットと考え、
(と言っても高すぎる企業は反動も怖い。
 20~25%くらいが無理なく成長を続ける、
 いわゆる長期投資向きの企業といえる。)

2)次に、PERの観点から割安な企業であれば合格。
(成長かつ割安な企業は、成長分+割安さの是正分、
 株価の上昇が期待できる。)

3)さらに、ROEが高く、PBRが低ければ、尚良し。
(世の中には、PBRを重視する投資家が少なからずいるため、
 無視するわけにもいかないので・・・)

と考えています。

皆さまのご祝儀クリックのお陰でポイントが大きいうちに、
マイナーリーグ(金融・投資全般部門)から、
メジャーリーグの(株式部門)に登録しなおしました。
ここでも何とかベスト50には入っているようです。
(実のところ、メジャーリーグで上位だと、
 雑誌社からの問い合わせが増える。)
本日もご参考になりましたら、ポチっとお願いします。
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テーマ:明確な投資理論 - ジャンル:株式・投資・マネー


この記事に対するコメント

ゆうやんさん、こんにちは。

つたないブログで恐縮ですが、またお付き合いください。
【2011/10/01 08:30】 URL | 奥山月仁 #-[ 編集]

せこ吉さん、お久しぶりです。

前回の常連さんが戻って来られるのは大変嬉しいことです。
少なくとも、震災や今回の下落で、
マーケットからはじき飛ばされなかったことを意味しますもんね・・・。
【2011/10/01 08:28】 URL | 奥山月仁 #-[ 編集]

ぽぽさん、はじめまして。
また、私のつたない本をお読みいただき、
誠にありがとうございます。

> 今の相場環境は、
> 株価↓=近未来の一株利益→/金利+リスクプレミアム↑↑の「波乱相場」でしょうか?

はい。少なくとも、8~9月は、その理解で結構です。
ただし、世界景気の影響を大きく受ける企業については
近未来の1株利益も↓になっている可能性が高く注意が必要です。
(今後、下方修正される可能性があります。)

> 一方、今の私の実力では、「リスクプレミアムをどの程度見積もるのが正当か?」
> という部分はよく理解できませんでした。

了解。今日からそれをやりたいと思います。
【2011/10/01 08:25】 URL | 奥山月仁 #-[ 編集]

ブログ再開、おめでとうございます。

本当にうれしく思います。

楽しみが一つ増えました。
【2011/10/01 07:56】 URL | yuuyan331 #-[ 編集]

エナフンさん

またブログ始めたんですね。とってもうれしいです。また、楽しみに読ませていただきます。
【2011/09/30 23:43】 URL | せこ吉 #-[ 編集]

はじめまして。

ブログの再スタート、おめでとうございます。

つい最近、貴著「世界一やさしい株の本」を拝読しました。

題名に偽りなく、特に過去の日経平均をエナフン理論を用いて解説する部分はとても参考になりました。
今の相場環境は、
株価↓=近未来の一株利益→/金利+リスクプレミアム↑↑の「波乱相場」でしょうか?

一方、今の私の実力では、「リスクプレミアムをどの程度見積もるのが正当か?」
という部分はよく理解できませんでした。

単純に同業他社と比べて予想PERが低い企業を買うだけでも優位性があるとは思いますが、
一歩前に進むためには定性分析を学ぶ必要があるのでしょうね。

これからもブログを参考にさせてもらいます。
【2011/09/30 14:46】 URL | ぽぽ #-[ 編集]


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