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奥山月仁

Author:奥山月仁
サラリーマン投資家

年率20%リターンを目指す長期投資法。

↓以前書いたファンダメンタルズの本です。
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世界一やさしい株の本(中経出版)



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比較購入

昨日の続きです。

妥当なリスクプレミアムなんて分かろうはずもないなら、
どのようにして銘柄を選ぶのでしょうか?

まず、一つは私の本の中でも少し紹介した
比較購入という方法があります。

以下、テンプルトン卿の言葉から、

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
イトーヨーカドーは、将来の収益に対して支払う価格が
同種の他銘柄と比べて非常に割安と見られることから
有望なバーゲン銘柄と思われた。
この結論に到達する手順の中には、
比較購入と呼ばれる
大半のバーゲンハンターにおなじみの方法が含まれていた。

「テンプルトン卿の流儀」P118 パン・ローリング社
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

テンプルトンは当時米国の投資家が見向きもしなかった
日本株のイトーヨーカドーの割安さに着目し、
この銘柄で大儲けすることに成功しています。

比較購入とは、ここにある通り、
同種の他銘柄と比べて、予想PERの観点から、
割安な銘柄を購入するという方法です。

いくらが妥当かは分からんが、比較して割高なのか割安なのかは
分かるということです。

そして割安な方を買う手法と言えるでしょう。

(ヘッジファンドの中には、割高な方を空売りし、
 割安な方を購入して、全体相場が騰がろうが下がろうが、
 その差が詰まりさえすれば、勝てるという手法をとるケースもある。)

ということで、ずいぶん以前の私の記事を読んでいただきたいと思います。

みんなゲンキー?(2008年9月24日)
http://enafun.blog21.fc2.com/blog-entry-134.html

当時、私は社名が馬鹿馬鹿しいと株価が割安であることを証明しようと
ドラッグストアー全社をズラリと比較しました。

今回はこれをベースに、
当時、仮にこれらの銘柄を購入していると、
その後どうなっていたかを検証してみましょう。

と、いっても、再編があったり、分割があったり、証券所の鞍替えがあったりで、
全部調べるのは少々骨が折れますので、
とりあえず、当時の割高ベスト3社と、当時の割安ワースト3社を比較したいと思います。

ドラッグ3社比較

まず、目につくのは、割安さの原因が社名にあった!?
「ゲンキー社」のパフォーマンスの高さです。
これなら、年率20%リターンの原動力になりえましたね・・・。
(しかも、当時というのは四季報のデータであるため、
 2008年8月末基準。
 つまり、リーマンショックの直前に買っても、
 3年間で、これほどの利益が出ているということだ。)

そして、驚くのは、割高さ1位だったミドリ薬品は、
同年、マツモトキヨシから、当時の時価よりも安い
80000円でTOBされ、成立していることです。

既にマツモトキヨシからの買収期待で
株価が騰がっていたのでしょうけど、
そのようなファンダメンタルズを無視したイベント投資は
なかなか報われない好例となってしまいました。

以下、当時の記事
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1113&f=business_1113_164.shtml

また、2位のスギHDはやはり割高だったようです。
マイナス31%ですね。

ただ、3位のレディ薬局はまずまずの結果となっています。
これも調べなおしたのですが、当時この会社はテコ入れの真っ最中で、
一時的に収益を落としたため、
結果的に高PERとなっていたことが判明しました。
(その後、テコ入れが奏功し上昇)

このように、純粋なPER比較だけでは充分でなく、
さらに突っ込んで、なぜ、高PERなのか?
なぜ、低PERなのか?
その原因をしっかり調べる必要があります。

それでも、
「どう考えても、おかしい。安すぎる!!」
となったとき、
リスクプレミアムは妥当な水準を大きく超えていると考えれば良いのです。

最後に、当時ダントツで割安だった薬王堂に関してですが、
これは、東日本大震災の影響をまともに食らってしまいました。
(岩手と宮城が地盤ですからね・・・。)

これこそ、私が
「妥当なリスクプレミアムなど分かろうはずもない」
と言いきった一つの例です。

将来、何が起こるかなんて誰も分からないのに、
その分かりもしないものの妥当性など
だれも言うことは出来ないのです。

ただ、それでも、当時、トヨタや新日鉄を買うよりは
ずいぶんマシな結果になっています。
つまり、割安に買っていたことにより、
大変なリスクの表面化に対して、
この程度で済ますことができたともいえるのです。

(っていうか、よくよく調べると、この銘柄、狙い目ですね。
 来期は特損が消えて反動高となりそうです。
 東北応援企業として購入を検討しようかしらん。)

まとめると、比較購入とは、

①まず、予想ベースのPERを比較する。
②次に、なぜそれほどまでの価格差が存在するのかを充分に検証する。
③その原因が、全く根拠のないもの(たとえば社名)としか思えない時、
 GOサインを出す。

という手順で購入する手法と言えるでしょう。

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テーマ:明確な投資理論 - ジャンル:株式・投資・マネー


この記事に対するコメント

ぽぽさん、こんにちは。
返事がおそくなりすみません。
ぽぽさんのおかげで当分はリスクプレミアムと
予想PERの話を書けそうです。

> よく株式評論家等が6%とか7%を妥当なリスクプレミアムであるみたいな言い方

私も、本を書いた時、出版社の方からそれに近い表現を求められましたが、
「そんな恥ずかしいことはできない。
 株式投資を理解しているものが読めば、
 鼻で笑われてしまう・・・。」
と丁重にお断りいたしました
【2011/10/05 06:54】 URL | 奥山月仁 #-[ 編集]

質問にお答え頂き、ありがとうございます。

二つのエントリーを読んで、
「(将来に何が起こるかは誰にもわからないので)妥当なリスクプレミアムなど分かろうはずもない」
ということがよくわかりました。

そして、予想PERやリスク要因を比較検討するなどして、
自分に優位性があると信じられる株価水準で株を購入し、
不確実性に挑むのが株式投資ということなんですね。

よく株式評論家等が6%とか7%を妥当なリスクプレミアムであるみたいな言い方をしているので、
妥当なリスクプレミアムがあるのではないかと錯覚していました。

ありがとうございました。
【2011/10/02 12:19】 URL | ぽぽ #-[ 編集]


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