旧)エナフンさんの梨の木
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奥山月仁

Author:奥山月仁
サラリーマン投資家

年率20%リターンを目指す長期投資法。

↓以前書いたファンダメンタルズの本です。
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収益価値と解散価値が同時成立しないわけ

1)収益価値>解散価値の時、
株価=1株利益/(金利 + リスクプレミアム)

2)収益価値<=解散価値の時、
株価=解散価値

おさらいになりますが、

収益価値とは、将来にわたってその企業が獲得する収益を
期待収益率(金利+リスクプレミアム)によって
割り引いた現在価値の総和(全て足し上げたもの)の事で、

解散価値とは、企業が事業をやめて、資産を全て売却し、
借金を全て返済した残りの事です。

では、この二つの価値は論理的に同時成立しうるでしょうか?

今日はこの辺を考えてみたいと思います。

既に説明しましたが、

企業とはヒト・モノ・カネ・情報が有機的に結びつき、
不可分な状態と考えられます。

例えて言うと、生きた梨の木のような状態と言えるのです。

この場合、この梨の木から梨の実(商品・サービス)を得ようとする限り、
梨の木を生きたままの状態にしておく必要があります。

梨の木を切ってしまったら、もう、おいしい梨を収穫することは出来ないのです。

同様に、企業も工場や機械といった生産設備を全て売却してしまったら、
商品・サービスを提供することができなくなってしまいますから、
収益が発生しなくなります。

逆に収益を発生させようとする限り、
工場や機械を売却することは出来ません。

つまり、収益価値で企業を図ることができる状態である限り、
解散価値は成立せず、
解散価値をカネにかえるときには、逆に収益価値は成立しなくなるのです。

ですから、企業を評価する場合も、収益の状況に応じて、
収益価値か解散価値のいずれか一方で評価するべきと考えられるわけです。


ただし・・・・・

そうなんですね。
この考え方は、少々、精確さより分かりやすさを重視しているのです。

なぜなら、
「企業は、ヒト・モノ・カネ・情報が有機的かつ不可分な状態である」
という前提はあくまで理想論であり、実態はそうでもないのです。

決算書を読み慣れた人はピンとくるでしょう。

実際は、必ずしも、全ての資産が有機的かつ不可分な状態で、
結びついているわけではないんですね・・・。

明らかにムダな資産を多く保有している企業も
少なからず存在するのです。

それでは、会計ルール上表面に出てくる資産を、
売ればカネになるか、ならないか?
生産に必須なのか、そうでないのか?
という二つの切り口でマトリックスを作ってみましょう。

余剰資産の説明

既に純資産と解散価値はイコールではないという話をしました。
なぜなら、帳簿上は価値が存在しても、
いざ売ろうとするとカネにならない資産が存在するからです。
この売れるか売れないかという軸で縦に二つに分けました。

また、売ればカネになる資産も、
生産に必要(もしくは、多少の余裕)な資産だけで構成されているのであれば、
ヒト・モノ・カネ・情報が有機的に結びついていると言えるでしょう。

しかし、明らかに、生産とは関係ないでしょ!!

と突っ込みたくなる資産をいっぱい持っている会社も、
世の中にはたくさん存在するのです。

そのような生産に無関係で、かつカネに換えられるような資産を
余剰資産とここでは定義づけておきます。
(生産に無関係で、しかも換金できないような資産は不良資産)

一つ例をあげましょう。

以下は、過去、薬用養命酒一筋で、
特段目立った成長投資をするでなく、配当還元するでなく、
とにかくカネを貯めに貯め込んだ
養命酒製造の直近の貸借対照表です。

養命酒酒造BS

一見、普通の貸借対照表に見えますが、
よくよく説明を読みこむと、
何とこの会社、実に、総資産の半分を
国債であったり、定期預金であったり、上場株式であったりの
すぐにでもカネに換えられる余剰資産で溢れかえらせているのです。

このような必ずしもヒト・モノ・カネ・情報が不可分とは言えない企業は、
別な公式が必要かもしれませんね。

ただ、ちょっと長くなりましたので、続きは次回以降にします。

(つづく)

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