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奥山月仁

Author:奥山月仁
サラリーマン投資家

年率20%リターンを目指す長期投資法。

↓以前書いたファンダメンタルズの本です。
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世界一やさしい株の本(中経出版)



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衰退株の評価

次に衰退株をどう評価するべきか?

一応これについても考えてみましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

業績好転はめったに転がっていない

「バフェットの教訓」P52 徳間書店

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

まず、バフェットを信じて、(私もそう思うが・・)
業績好転はしないものと考えると、
企業価値というものは数学的に簡単に計算できます。

現在10億円の収益をあげている企業が、
年々1億円ずつ収益を減少させるとします。
その企業の解散価値が100億円で期待収益率(金利+リスクプレミアム)を5%として、
割引現在価値の総合計を計算したら、以下の表のようになります。

将来収益表

左側の将来収益は、会計上の純益というよりも、
CASHフローとして考えるべきでしょう。

それを割引率(期待収益率)5%で割り引いたものが右側の
割引現在価値の項目です。

さらに収益を産まなくなった時点、
つまり10年後に、企業を解散させるとすれば、
解散価値も「投資活動によるCASHフロー」として回収できますので、
これも含めて全部足してやればよいのです。

そうすると、現時点における将来収益(CASHフローベース)の割引現在価値の総和は、
97億円ということになります。

ここで重要なのは、今、解散させた方が得なのか?
収益が出ている限り、企業を存続させてから、解散させた方が得なのか?

という点です。

上の条件の場合は、少なくとも10年間操業を続けるよりも、
今、解散した方が得だということが分かります。

今解散すれば、100億の価値。
10年後だと全てのCASHフローの割引現在価値の総和は97億円。

今解散した方が、3億円お得ということになります。

ただし、だからと言って今解散するのが最も良い選択ということにはなりません。

もう1年、いや後2年操業を続けてから解散した方が良いのではないか?

そのような考察をする必要があるでしょう。

計算すると、とりあえず来年9億円稼いでから、解散するのが、
現時点では最もお得ということになります。
(もう成長の見込みがないなら、内部留保する意味がないので、本年度収益10億円は全て配当に回す前提)
将来収益表2

ところが、来年時点で、「それじゃあ解散しようか」とよくよく考えると、
今度は、その時点では、
「いやいや、もう1年間、8億円稼いでから、100億円回収した方がよいぞ」
という結果になります。
将来収益表3

で、次の年、やっぱり同じ、来年まで粘った方が良いということになり、
なかなか解散できません。

結局解散した方が、得となるのは、
次年の収益が5億円となる4年後ということになります。

これは、私の公式とピッタリと当てはまりますね。

つまり、

収益価値<=解散価値となるまでは、解散しない方が得なのです。

収益(5億円)/期待収益率(0.05)=100億円

ここが分岐点となり、それ以下の利益しか見込めなくなってしまった時、
解散した方が、有利となるのです。


ただし、これはあくまで計算上の話・・・。

既に説明しました通り、
企業はゴーイングコンサーンを前提に事業を続けていますから、
利益が出なくなったから、
「はい解散。アーンド、株主還元!!」等ということはあり得ません。

これまで企業を支えてくれた社員やその家族を
そう簡単に路頭に迷わすわけにはいきませんし、

自社に長期的な期待をもって取引を続けてくれている
仕入れ先や販売先に迷惑をかけるわけにもいきません・・・。

ですから、何とかあの手、この手で業績を回復させようとします。
極稀にその必死の努力が実り、業績回復株となる企業もありますが、

冒頭のバフェットの言葉通り、

結局、赤字を垂れ流し、誰が見ても「もう無理!!」な状況まで行って
株主価値は0となるのです。

ですから、理論上は私の公式でOKなのですが、
実践的には、業績が悪化し続けている企業を、
少々割安だからという理由で買いに回るのは、
カネをどぶに捨てるようなものと言えるでしょう。

しっかりとしたストーリーを持って、
業績回復が確認できない限り、
投資対象外と考えるのが、
多くのバリュー投資家が教えてくれる「投資のコツ」なのです。
(たとえ、すばらしい優待が貰えるとしても・・・)

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テーマ:明確な投資理論 - ジャンル:株式・投資・マネー


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