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奥山月仁

Author:奥山月仁
サラリーマン投資家

年率20%リターンを目指す長期投資法。

↓以前書いたファンダメンタルズの本です。
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世界一やさしい株の本(中経出版)



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小型成長株は仕組提供型企業

いくつか(匿名の方も含めて)コメントを頂いていおります。
ありがとうございます。
皆さまのコメントをヒントに順番に記事にしていきたいと思います。

今回は、昨日のかめきちさんのコメントから記事にします。
かめきちさんも私と同様、四季報に付箋をつけて、
候補銘柄を絞ろうとしているようですが、
その数があまりに多く、困ってしまっているそうなのです。

実は、リーマンショック直後がまさにそれだったんです。
あまりに似てきたので、
「コレ、また来るわ・・・」と強く感じ、
昨日の記事にした次第です。

日本の投資家は、内需や小型株を過小評価しすぎるきらいがあります。
(だから、儲かるチャンスが転がっているのですが・・・。)

日本は、極めて洗練された巨大市場です。
そこでうまくやってる企業への投資は、
中国やインドに果敢にチャレンジしていく企業より
リスクは小さく、リターンも大きいと
この数年のあれやこれやからつくづく感じているのです。

さて、話は一旦変わりますが、

近年、成長著しい企業の多くは、
「仕組提供型」に分類できると言えるでしょう。

分かりやすい例を示すと、グーグルやアマゾン等です。

これらの企業は、例えて言うと「賭博場の胴元」のような存在であり、
これらの企業が提供する仕組みの範疇で、
何が売れて頂いても結構な立場にいます。

別にどの広告が成功しようが、どの本が売れようが
とにかく、その企業が提供する仕組みを有効利用して
誰でも良いから切磋琢磨しながら、
顧客の求めるものを提供してくれさえすれば、
自ずと利益が生まれる構造です。

このような企業の価値は、従来の会計とくに資産的な側面からは捉えきれません。
株式用語で言うとPBRからは企業価値を測ることは出来ないのです。

ネットやモバイル空間上に強い競争力を持った仕組みを作りあげた場合、
資産はほとんどなくても、高い収益を上げることができるからです。

私が説明するところの
「根っこ」と「ヒト」が優れている有機的で生きた存在なのです。

こう言う企業は、
そこから上がる将来収益から企業価値を推定するのが妥当だと考えられており、
実際、マーケットもそのように評価を下します。

では、昨日ご紹介した企業も含めて、
近年成長著しい内需型の小売・外食・サービス業はどうでしょう。

例えば、ヤマダ電機やイオンモールは明らかに、
賭博場の胴元型企業ですよね。

しかし、これらの企業はネット上ではなく、
リアルの世界での胴元型企業です。

そのため、つい、純資産から企業価値を測りたくなるかも知れませんが、
やはり、従来企業と比べると、
よりグーグルやアマゾンに近い存在と言えるでしょう。

例えば、ベビー用品販売の西松屋チェーンでは、
近年、土地も建物もオーナーから借りうけるケースが増えています。
西松屋では、建物の仕様や業者まで西松屋側が指定し、
希望通りの店舗を作らせはするのですが、
その所有権は土地のオーナーにあり、
自分では土地建物といった有形固定資産を保有しません。
あくまで借り受けるのです。

余談になりますが、西松屋が面白いのは、
全国どこも同じ設計、同じ陳列で大半の店舗が作られている点です。

ですから、店長はどこに転勤しても、
そこは昨日までのお店のパラレルワールド。
何が不足していて、何が余剰感があるのか
すぐ分かるようになっているのです。

このような小売り企業も、
資産価値から企業価値を測るのはナンセンスですよね。
この場合、企業を構成している要素は貸借対照表に現れない
ベビー用品を売る「仕組み」と「ヒト」だけなんですから。

では、外食やサービス業はどうでしょう・・・。

これらの企業も多くは店舗や土地は借り物。

あくまで、その中で、
食事やサービスを提供する「仕組みとヒト」の部分に
企業価値の本質が存在します。

さらに、いわゆるフランチャイズチェーンというのがありますよね。
セブンイレブン等のコンビニが代表選手でしょうか?

あれなんか、究極の仕組提供型企業です。
ブランドと販売の仕組みをエリアや店舗ごとに切り売りして、
自らは裏方に徹してしっかり儲かるようになっているのです。

これらの企業も純資産から企業価値を測定するのはナンセンスです。

繰り返しになりますが、
貸借対照表に現れない「根っこ」と「ヒト」に価値の本質があるからです。

一方で、先日、数年前に操業を停止した
ある重厚長大産業の工場跡地の話を聞きました。
そこにはデカイ建造物が壊されることもなく放置されているのですが、
これを解体撤去し更地にするのに50億円はかかるというのです。
(周辺に有害物質が出ないように全体を囲って工事を進める必要がある)

既に特別損失として計上しているのか、
まだ、含み損として残っているのかは分かりませんが、
この手の企業も、
逆の意味で純資産から価値を測るのは無理があると感じました。

ところが、日本人は、未だに土地神話でも引きずっているのでしょうか?
どうしても、PBRから企業の妥当性を測りたがる傾向があります。

実は、ここに非常に大きなミスプライスが存在するのです。

四季報を流し読みしても、
これらの成長著しい小売・外食・サービス企業のPERは
10倍を大きく下回り、3~6倍みたいなのがゴロゴロしているのです。

(もっとも、PBRの方もせいぜい1倍をちょっと超えた程度が高い部類で、
PBR0.5倍みたいなのもゴロゴロしていますが・・・。)

ところが、成長の方はすこぶる順調で、勢いが衰える気配はありません。


ハッキリ言って、こんなのありえません!!!

もう、このレベル(PER3~6倍。PBR0.5倍レベル)だと、
成長どころか既存の収益維持すら全否定されているようなものですが、
実際は、これが反対にガンガン伸びているのですから・・・。


はい。その通りです。

「2倍・3倍当たり前!!10倍高まで狙えてしまう!!」
大化け銘柄発掘の大チャンス再到来と言えるでしょう。

また、3年後に大化け企業特集やりましょうか?

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この記事に対するコメント

かめきちさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

> 個人的な考えでは、「仕組提供型」のビジネスに、
> たとえば電話ビジネスのような「ネットワーク外部性」の力が味方すれば、
> 誰も先行者に追いつけない無敵のビジネスになる。(例えばイーベイ)
> そんな企業を「安く」買って長期ホールドしたいと考えています。

そうですね。
私は、小売・外食・サービスのリアル型企業にも
「ネットワーク外部性」が現れていると感じています。

仕組み提供型産業は勝者総取りゲームです・・・。
【2011/12/19 01:06】 URL | 奥山月仁 #-[ 編集]

奥山さん、コメントに対するレスポンス
いつもありがとうございます。

昨日の隠れ成長株の件、奥山さんに同意見です。

新事業なんてモノは、そうそう軌道に乗るものではなく、
多くの場合は、経営陣のアドレナリンを発散するだけの「多悪化」が多いと考えています。

アークランドサービスの経営陣も新業態への挑戦は失敗していましたっけ。

今回注目している理由は、会社は「新しい事業」と呼んでいるものの、
単に本業の拡張にしか見えないため、成功の見込みが高いと判断したためです。
ただし、奥山さんが言うように「低く見えたハードルが実は高かった」可能性は常にありますが。

本業拡張で利益が落ち込んでいるあたりは、
グロース投資の大家であるフィリップ・フィッシャーの
「パイロットプラントの不調が原因で売り込まれた企業」
への投資に近いものを感じています。(マネーマスターズ列伝169P)

もっとも、注目している企業はモノづくり企業ではなく、
奥山さんが言うところの「仕組提供型」にあたります。

そんなわけで、本日の記事には少々驚かされました。
DIO様ならば「きさま!見ているなッ!」と言ったでしょう。(ジョジョ読んでなかったらごめんなさい。)

個人的な考えでは、「仕組提供型」のビジネスに、
たとえば電話ビジネスのような「ネットワーク外部性」の力が味方すれば、
誰も先行者に追いつけない無敵のビジネスになる。(例えばイーベイ)
そんな企業を「安く」買って長期ホールドしたいと考えています。

ともかくも、成長株投資は本人の分析の的確さと
どこまで腰を据えて企業を見守ることができるかが重要そうですね。

これからも奥山さんの記事を楽しみにさせていただきます。
あと、いつも長くてすいません。
【2011/12/18 16:32】 URL | かめきち #-[ 編集]


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