|
連結より個別の財務諸表が有効な会社もある
さて、この会社の貸借対照表を決算短信で見てみると、 一見、とてもキャッシュリッチな企業に見えます。
まず、資産を見ると、

現金や有価証券がたんまり溜まっています。
一方、反対側の負債・純資産を見てみると、

何と、無借金経営!!!
模式図にするとこんな感じです。

非常に流動負債が小さく、 固定負債は大きいけれど、 無借金経営。 流動資産と固定資産には、 有価証券や投資有価証券が豊富にあり、 超キャッシュリッチな感じです。
しかし、これは、この会社の本当の実力を表していませんね。
というのは、これは、 全く異なる二つの会社の貸借対照表をくっつけたものだからです。 (実際は3社からなっているが、貸借対照表上、影響が大きいのは2社)
一つは葬儀や婚礼、グループホームを運営する事業会社本体と もう一つは互助会の会員から資金を集めそれを運用している 資産運用会社の貸借対照表がくっついているので、 とてもいびつな形になっているのです。
(ブルーのラインを引いた)前払式特定取引前受金という見慣れない項目を見て ピンとこなくてはいけませんね・・・。
こういう時は、またEDNETで有価証券報告書を引っ張り出して、 事業会社本体の貸借対照表を見てみましょう。
すると、必ずしも無借金経営とはいえない実態が見えてきました。
 事業会社に必要な資金を互助会から貸し出しているんですね。
模式図にするとこうなります。

こっちの方が、本当の実力を表していると言えるでしょう。
自己資本比率56%、有利子負債比率64%
これでも、ずいぶん経営内容は良いですね・・・。
ご参考になりましたら、 人気ブログランキングへの投票もよろしくお願いします。

当ブログは、長期投資法について解説することを主目的としています。 その中で、参考資料として特定の企業についても情報を提供しますが、 仮にこれらの情報に基づいて投資判断をし、 結果的に損失を被ったとしても、当方は責任を負いかねますのでご了承ください。 株式投資に関する意思決定や実際の売買に当たっては自己責任でお願いします。
テーマ:明確な投資理論 - ジャンル:株式・投資・マネー
|